500文字恋愛小説
№47 ほんとはね?
「なー、どんなタイプが好み?」
「やっぱりこう、胸がでかい奴?」
「明るい子!
あと目がでかくて可愛い子!」
「派手な奴もあれだけど、暗いのは却下」
「総合すると胸がでかい奴?」
「いや、でかけりゃいいってもんじゃねーし」
……はぁーっ。
教室で莫迦な会話をしている男子にため息が出る。
その中のひとりがちらちらとこちらを見ていることにも。
「ごめん。
怒った?」
場所を変えて図書室で参考書を広げると、隣に座った男子があやまってきた。
……さっきちらちら見ていた彼、だ。
「別に。
いつも通り莫迦やってるなーって」
「ほんとごめん。
でもさ。
おまえのこと自慢したいけど、ほかの奴がライバルになるの、嫌じゃん?」
「は?」
「おまえが可愛いこと知ってるの、俺だけがいい」
子供っぽい、独占欲の強い彼はちょっと可愛いな、とか不覚にも思ってしまった。
「やっぱりこう、胸がでかい奴?」
「明るい子!
あと目がでかくて可愛い子!」
「派手な奴もあれだけど、暗いのは却下」
「総合すると胸がでかい奴?」
「いや、でかけりゃいいってもんじゃねーし」
……はぁーっ。
教室で莫迦な会話をしている男子にため息が出る。
その中のひとりがちらちらとこちらを見ていることにも。
「ごめん。
怒った?」
場所を変えて図書室で参考書を広げると、隣に座った男子があやまってきた。
……さっきちらちら見ていた彼、だ。
「別に。
いつも通り莫迦やってるなーって」
「ほんとごめん。
でもさ。
おまえのこと自慢したいけど、ほかの奴がライバルになるの、嫌じゃん?」
「は?」
「おまえが可愛いこと知ってるの、俺だけがいい」
子供っぽい、独占欲の強い彼はちょっと可愛いな、とか不覚にも思ってしまった。