500文字恋愛小説
№53 パンケーキ
「もうちょっとでできるから。
テーブルの上、片付けてー」
「はーい」
家の中はいい匂いでいっぱい。
キッチンに立ってる、エプロン姿の彼。
たまに気が向くとこうやって、私に手料理を振る舞ってくれる。
「おいしそう!」
「このあいだ、ネット見ながら食べてみたいって言ってただろ?」
「ありがとー!」
私の前には苺がいっぱい載ったパンケーキ。
チョコソースもかかってるし、生クリームもちゃんと山盛りでカロリーは気になるが、……気にしない方向で。
「おいしー!」
レンズの向こうの、彼の瞳が嬉しそうに細くなる。
その顔に毎回ドキドキしてる私って、どうなの?とか思う。
「ソースついてるぞ」
口端を拭う彼の手に、ただ黙って次の一口を口に運んだ。
テーブルの上、片付けてー」
「はーい」
家の中はいい匂いでいっぱい。
キッチンに立ってる、エプロン姿の彼。
たまに気が向くとこうやって、私に手料理を振る舞ってくれる。
「おいしそう!」
「このあいだ、ネット見ながら食べてみたいって言ってただろ?」
「ありがとー!」
私の前には苺がいっぱい載ったパンケーキ。
チョコソースもかかってるし、生クリームもちゃんと山盛りでカロリーは気になるが、……気にしない方向で。
「おいしー!」
レンズの向こうの、彼の瞳が嬉しそうに細くなる。
その顔に毎回ドキドキしてる私って、どうなの?とか思う。
「ソースついてるぞ」
口端を拭う彼の手に、ただ黙って次の一口を口に運んだ。