500文字恋愛小説
№73 抱き枕
「ううっ。寒い……」
パソコンに向かって持って帰った仕事をしていた彼は、寒そうに肩を抱くと身体を震わせた。
「終わったの?」
「終わった。
終わったから寝よう」
「はーい」
読んでた本を置き、膝掛けを軽く畳む。
一緒にベッドに入ると、彼が後ろからぎゅーっと抱きついてきた。
「あったかい……」
「そう?」
「ああ。
いい匂いだし、適度にぷにぷにでさわり心地いいし、あったかいし、もう、サイコーの抱き枕」
私のあたまに彼は頬をすりすりしてる。
喜んでもらえるのはいいんだけど、困ったことがひとつだけ。
「もう、手!」
「えー、だって気持ちいいんだもん」
……結局彼にいたずらされて。
素直に眠りつくことができないのです。
パソコンに向かって持って帰った仕事をしていた彼は、寒そうに肩を抱くと身体を震わせた。
「終わったの?」
「終わった。
終わったから寝よう」
「はーい」
読んでた本を置き、膝掛けを軽く畳む。
一緒にベッドに入ると、彼が後ろからぎゅーっと抱きついてきた。
「あったかい……」
「そう?」
「ああ。
いい匂いだし、適度にぷにぷにでさわり心地いいし、あったかいし、もう、サイコーの抱き枕」
私のあたまに彼は頬をすりすりしてる。
喜んでもらえるのはいいんだけど、困ったことがひとつだけ。
「もう、手!」
「えー、だって気持ちいいんだもん」
……結局彼にいたずらされて。
素直に眠りつくことができないのです。