500文字恋愛小説
№74 幼なじみ
「振られた……」
俺の目の前で泣きじゃくる彼女。
きれいなその涙を拭う手も、はかなく消えてしまいそうな身体を抱きしめる腕もあるのに、できない自分がいる。
「……泣くなよ」
「……うるさい」
「困るんだよ、泣かれると」
彼女の涙に理性の箍が外れそうになる。
抱きしめて、弱みにつけ込んで、俺のものにしてしまいたい。
「なんであんたが困るのよ」
「言わない」
「どうして」
「ああもう!うるさいっ!」
ぐいっと彼女を抱き寄せ、顎に手をかけ上を向かせると強引に唇を重ねた。
胸をばんばん叩かれたが知ったこっちゃない。
「なにすんのっ!」
バシッ、盛大な平手打ち。
わかっていたことだけど、やっぱり痛い。
……でも、これで幼馴染みから男として意識すればいい。
俺の目の前で泣きじゃくる彼女。
きれいなその涙を拭う手も、はかなく消えてしまいそうな身体を抱きしめる腕もあるのに、できない自分がいる。
「……泣くなよ」
「……うるさい」
「困るんだよ、泣かれると」
彼女の涙に理性の箍が外れそうになる。
抱きしめて、弱みにつけ込んで、俺のものにしてしまいたい。
「なんであんたが困るのよ」
「言わない」
「どうして」
「ああもう!うるさいっ!」
ぐいっと彼女を抱き寄せ、顎に手をかけ上を向かせると強引に唇を重ねた。
胸をばんばん叩かれたが知ったこっちゃない。
「なにすんのっ!」
バシッ、盛大な平手打ち。
わかっていたことだけど、やっぱり痛い。
……でも、これで幼馴染みから男として意識すればいい。