500文字恋愛小説
№75 散歩
「いい天気だねー」

「そうだね」
 
天気がよくて少し暖かい今日。
彼とふたりでぶらぶらお散歩。
手を繋いで、仲良く川辺の道を歩く。

「このまま暖かくなるのかな」

「だったらいいね」
 
ガタンゴトン、ガタンゴトン、鉄橋を電車が通過。
菜の花はそろそろ見頃。

「そういえば、近くのたこ焼き屋さん、テレビに出てたよ」

「そっか。
帰りに寄ってみる?」

「うん」
 
川の水に太陽がきらきら反射してとってもきれい。
鴨が仲良く泳いでる。

「あのさ」

「なに?」

「ずーっとふたりで、こうやって手を繋いで散歩できたらいいね」

「そ、そうだね」
 
にっこりと笑う彼に顔が熱くなる。
倖せすぎる、休日の午後。
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