500文字恋愛小説
№77 ピアス
チュッ、彼の唇が私の耳にふれる。
「いつもそのピアスしてんけど。なんで?」
「ただのお気に入り、だから」
「自分で買った奴?」
チュッ、再びふれた唇に、甘い吐息が漏れた。
「なんで、そんなこと聞くの?」
チュッ、チュッ、チュッ、何度も耳に落とされる口づけが、耳にかかる湿った吐息が、もどかしい。
「俺以外の奴が、おまえの身体に入ってるなんて許せねー」
ガリッ、ピアスに噛みつくと彼は、器用に口でそれを外した。
右も、左も。
「おまえは俺のもんだ。
一ミリだって、たとえ過去の男にだって渡さない」
再び耳朶に落とされる口づけ。
消毒するかのように、念入りに。
「ピアスがしたいっていうなら買ってやる。
その代わり、俺が買った奴以外するな」
ようやく重なった唇。
彼に独占されている身体は、そのまま蕩けていった。
「いつもそのピアスしてんけど。なんで?」
「ただのお気に入り、だから」
「自分で買った奴?」
チュッ、再びふれた唇に、甘い吐息が漏れた。
「なんで、そんなこと聞くの?」
チュッ、チュッ、チュッ、何度も耳に落とされる口づけが、耳にかかる湿った吐息が、もどかしい。
「俺以外の奴が、おまえの身体に入ってるなんて許せねー」
ガリッ、ピアスに噛みつくと彼は、器用に口でそれを外した。
右も、左も。
「おまえは俺のもんだ。
一ミリだって、たとえ過去の男にだって渡さない」
再び耳朶に落とされる口づけ。
消毒するかのように、念入りに。
「ピアスがしたいっていうなら買ってやる。
その代わり、俺が買った奴以外するな」
ようやく重なった唇。
彼に独占されている身体は、そのまま蕩けていった。