500文字恋愛小説
№78 差し入れ
「お疲れ。
ちょっと休憩しねー?」
掛けられた声に振り返ると、
コンビニの袋を手に同期の男が立っていた。
「そっちも残業?」
「いや、俺はさっき帰ってきたとこ」
「そう。
大変だね」
勝手に隣の椅子を借りて彼が座る。
私もデータの保存して入力をやめた。
「ツナと昆布、どっちがいい?」
「ツナ」
ガサゴソと袋から出されたのはおにぎりとお茶。
「おなかすいてたんだー、ありがと。
でもこれ、あなたの夜食じゃないの?」
「あ、いや、別に気にしなくていいし」
なんでかわからないけれど、照れてる彼。
そしてよく考えると、机の上には二本のお茶。
「……わざわざ?」
「これはその、喉渇いてたからっていうか」
「そういうとこ、好きだよ」
頬にチュッと口づけし、いたずらっぽく笑って誤魔化した。
ちょっと休憩しねー?」
掛けられた声に振り返ると、
コンビニの袋を手に同期の男が立っていた。
「そっちも残業?」
「いや、俺はさっき帰ってきたとこ」
「そう。
大変だね」
勝手に隣の椅子を借りて彼が座る。
私もデータの保存して入力をやめた。
「ツナと昆布、どっちがいい?」
「ツナ」
ガサゴソと袋から出されたのはおにぎりとお茶。
「おなかすいてたんだー、ありがと。
でもこれ、あなたの夜食じゃないの?」
「あ、いや、別に気にしなくていいし」
なんでかわからないけれど、照れてる彼。
そしてよく考えると、机の上には二本のお茶。
「……わざわざ?」
「これはその、喉渇いてたからっていうか」
「そういうとこ、好きだよ」
頬にチュッと口づけし、いたずらっぽく笑って誤魔化した。