500文字恋愛小説
№8 光の魔道師
社内には。
――アンデッドが群れている。
「おら、これが片付けばあとは楽しい正月だ」
しかしそんな中、課長ひとり元気はつらつ、キラキラと輝いてアンデッドたちにさらなるダメージを与えていた。
「……なんで課長、あんなに元気なんだ?」
「……さあ?」
こそこそと交わされる会話もよくわかる。
彼だけが仕事量が少ないとかならあれだが、誰よりも抱え、バリバリとこなしていた。
なのに、あの状態だ。
「そんなに正月が楽しみなんですかね。
お年玉をもらえる小学生か」
「あー」
それには苦笑いしてしまう。
当たらずとも遠からず。
この正月、私――恋人と旅行プラス私の両親に挨拶に行くと課長にとっては楽しみなイベントばかりなのだ。
だからあんなに張り切っている。
なのに、私が仕事を残して楽しく正月を迎えられないとか目も当てられない。
ここは頑張って、仕事を終わらせましょうかね。
――アンデッドが群れている。
「おら、これが片付けばあとは楽しい正月だ」
しかしそんな中、課長ひとり元気はつらつ、キラキラと輝いてアンデッドたちにさらなるダメージを与えていた。
「……なんで課長、あんなに元気なんだ?」
「……さあ?」
こそこそと交わされる会話もよくわかる。
彼だけが仕事量が少ないとかならあれだが、誰よりも抱え、バリバリとこなしていた。
なのに、あの状態だ。
「そんなに正月が楽しみなんですかね。
お年玉をもらえる小学生か」
「あー」
それには苦笑いしてしまう。
当たらずとも遠からず。
この正月、私――恋人と旅行プラス私の両親に挨拶に行くと課長にとっては楽しみなイベントばかりなのだ。
だからあんなに張り切っている。
なのに、私が仕事を残して楽しく正月を迎えられないとか目も当てられない。
ここは頑張って、仕事を終わらせましょうかね。