500文字恋愛小説
№85 下校中
「いま帰り?」
「うん」
委員会活動で遅くなり、学校を出るともう真っ暗。
校門をくぐろうとしたら部活帰りのクラスメイトの男子に会った。
「電車、だっけ?」
「うん」
自転車を押しながら、彼が並んで歩く。
……あれ?なんで?
「そういや、今日の英語の課題、酷くね?
プリント二枚もある上に、明日小テストする、とか」
「……だね」
彼はなんでもないように、普通に話だした。
戸惑いつつも返事をする。
「二年なっても同じクラスだったらいいのにな」
「うん……え?」
思わず見上げた彼の顔。
「あ、駅に着いた。
気をつけて帰れな」
自転車で去って行く彼の背中を見送りながら、自分の速い心臓の鼓動に困惑していた。
「うん」
委員会活動で遅くなり、学校を出るともう真っ暗。
校門をくぐろうとしたら部活帰りのクラスメイトの男子に会った。
「電車、だっけ?」
「うん」
自転車を押しながら、彼が並んで歩く。
……あれ?なんで?
「そういや、今日の英語の課題、酷くね?
プリント二枚もある上に、明日小テストする、とか」
「……だね」
彼はなんでもないように、普通に話だした。
戸惑いつつも返事をする。
「二年なっても同じクラスだったらいいのにな」
「うん……え?」
思わず見上げた彼の顔。
「あ、駅に着いた。
気をつけて帰れな」
自転車で去って行く彼の背中を見送りながら、自分の速い心臓の鼓動に困惑していた。