500文字恋愛小説
№89 社内にて
お昼休み。

いつもの場所でお弁当を食べて、いつものトイレで歯磨き。
お化粧なおして、職場に戻る。

途中の廊下で女の子に囲まれてる、彼に遭遇。

ちょっと困った顔して、女の子の相手をしてる彼。

私と目があうと、「ごめんね」って顔をした。

小さく首を振り、そっとすれ違う。
すれ違いざま、彼の手が私の手にふれた。

席に着いて、そっと手を広げる。
握っていたのは小さなメモとアメ。

“七時。いつものところ”
 
私はご機嫌でアメを口に入れ、午後からの仕事を始めた。
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