8度目の人生、嫌われていたはずの王太子殿下の溺愛ルートにはまりました~お飾り側妃なのでどうぞお構いなく~2
フィオナにも影響が出て、ドルフの加護で得た氷の力が暴発させてしまい、オスニエルを氷漬けにしてしまったこともあったのだ。
フィオナの感情が高ぶると、とくにその現象は起こりやすくなり、双子が生まれるときも、部屋中が冷気で満たされてしまった。
おかげで、部屋を暖めるために大量の薪が消費されたものだ。
ところが、いざ双子が生まれると、その現象はなりを潜めたのだ。フィオナは変わらず氷の力を持ってはいたが、安定していて暴走することはなかったし、双子もとくに変わった力を見せることなかった。
あえて普通の子供と違うことをあげるならば、ふたりとも勘が鋭いところだろうか。オリバーは誰より早く来客に気づくし、アイラは時折なにもないところをじっと見ていたりする。
あとは、ふたりとも最初から、ドルフとリーフェが子犬姿の時でも話が通じているようだったが、これは、リーフェの加護が与えられているからかもしれない。
「結局、ふたりには特別な力はないのか?」
「リーフェの加護があるのだから、なにかしらの力はあると思うのですけど」
加護の与え方のさじ加減は、聖獣にゆだねられている。
例えば、ドルフがフィオナに与えたのは、自らの身を守る程度の力だ。フィオナに氷の適性があったことから、それは氷の力となって発動する。
フィオナの弟のエリオットは、フクロウの聖獣であるホワイティの加護を得ているが、本人に特別な力は与えられていない。その代わり、ホワイティは常にエリオットの声を聞き分け、呼べばすぐに飛んでくるし、とても従順だ。
フィオナが知る限り、ホワイティがエリオットの頼みを断ったことはない。自分の気が向いた時しかフィオナの頼みを聞いてくれないドルフとは雲泥の差である。
「つまり、リーフェが双子にどのくらい力を与えたかで決まるってことだな? リーフェ、どうなんだ?」
オスニエルの問いに、リーフェは首をかしげる。
『さあ。私、加護を与えるのって初めてだからよく分からない。ふたりが混ざっていた頃に加護をあげたから、ふたりが共鳴しないと使えないとかじゃないの』
フィオナの感情が高ぶると、とくにその現象は起こりやすくなり、双子が生まれるときも、部屋中が冷気で満たされてしまった。
おかげで、部屋を暖めるために大量の薪が消費されたものだ。
ところが、いざ双子が生まれると、その現象はなりを潜めたのだ。フィオナは変わらず氷の力を持ってはいたが、安定していて暴走することはなかったし、双子もとくに変わった力を見せることなかった。
あえて普通の子供と違うことをあげるならば、ふたりとも勘が鋭いところだろうか。オリバーは誰より早く来客に気づくし、アイラは時折なにもないところをじっと見ていたりする。
あとは、ふたりとも最初から、ドルフとリーフェが子犬姿の時でも話が通じているようだったが、これは、リーフェの加護が与えられているからかもしれない。
「結局、ふたりには特別な力はないのか?」
「リーフェの加護があるのだから、なにかしらの力はあると思うのですけど」
加護の与え方のさじ加減は、聖獣にゆだねられている。
例えば、ドルフがフィオナに与えたのは、自らの身を守る程度の力だ。フィオナに氷の適性があったことから、それは氷の力となって発動する。
フィオナの弟のエリオットは、フクロウの聖獣であるホワイティの加護を得ているが、本人に特別な力は与えられていない。その代わり、ホワイティは常にエリオットの声を聞き分け、呼べばすぐに飛んでくるし、とても従順だ。
フィオナが知る限り、ホワイティがエリオットの頼みを断ったことはない。自分の気が向いた時しかフィオナの頼みを聞いてくれないドルフとは雲泥の差である。
「つまり、リーフェが双子にどのくらい力を与えたかで決まるってことだな? リーフェ、どうなんだ?」
オスニエルの問いに、リーフェは首をかしげる。
『さあ。私、加護を与えるのって初めてだからよく分からない。ふたりが混ざっていた頃に加護をあげたから、ふたりが共鳴しないと使えないとかじゃないの』