8度目の人生、嫌われていたはずの王太子殿下の溺愛ルートにはまりました~お飾り側妃なのでどうぞお構いなく~2
「お義父上の了承は取れた。あとは編入試験を受けてもらって、合格ならば入学という流れになるだろう。ロジャーに手配をまかせていたのだが、あいつも公爵領についてくるから、別のものに担当させる。名前はデニスだ。お前が進捗なんかをチェックしてくれるか? 父上に話を通しておくから」
「はい。もちろん。……ありがとうございます」
オスニエルが、エリオットのことまで気を配ってくれるのがうれしい。フィオナが顔をほころばせると、オスニエルが顔を近づけてきた。ゆっくりと唇が重なる。誰もいないことが、フィオナの羞恥心を緩ませた。
「……ん」
「ひと月我慢できるよう、今日は堪能させてくれ」
「なにを言っているんですか」
「ふたりきりのときは、敬語もやめるよう言ったはずだぞ」
唇を指で撫でられる。オスニエルの手は抜け目なく、フィオナの服の前をはだけさせていた。
「フィオナ、愛している」
胸元にキスをして、言葉をねだるように上目遣いで見上げてきた。
「私も、……その」
「ちゃんと言え」
「あなたを愛しているわ。オスニエル……さ」
オスニエルの切れ長の目が、やわらかく弧を描き、癖で敬称をつけそうになったフィオナの言葉を吸い取った。
「あ……」
「今日は我慢できそうにない」
ふたりは別れを惜しむように、長い夜を過ごしたのだった。
「はい。もちろん。……ありがとうございます」
オスニエルが、エリオットのことまで気を配ってくれるのがうれしい。フィオナが顔をほころばせると、オスニエルが顔を近づけてきた。ゆっくりと唇が重なる。誰もいないことが、フィオナの羞恥心を緩ませた。
「……ん」
「ひと月我慢できるよう、今日は堪能させてくれ」
「なにを言っているんですか」
「ふたりきりのときは、敬語もやめるよう言ったはずだぞ」
唇を指で撫でられる。オスニエルの手は抜け目なく、フィオナの服の前をはだけさせていた。
「フィオナ、愛している」
胸元にキスをして、言葉をねだるように上目遣いで見上げてきた。
「私も、……その」
「ちゃんと言え」
「あなたを愛しているわ。オスニエル……さ」
オスニエルの切れ長の目が、やわらかく弧を描き、癖で敬称をつけそうになったフィオナの言葉を吸い取った。
「あ……」
「今日は我慢できそうにない」
ふたりは別れを惜しむように、長い夜を過ごしたのだった。