地味子のアオハル⁉
「じゃあ、綾襲われないように対策しなきゃね。」


「お、襲う⁉」


「そうだよ。年頃の男女が同居するならそのくらいのシチュエーションあるでしょ」


「ないない、乙女漫画じゃあるまいし。っていうか私こんなんだよ。
 相手も襲う気起きないでしょ」


「え~でも綾、眼鏡外すと可愛いしスタイルもばっちりじゃん。
 っていうか、相手って誰なの、綾の知らない人?」


私に対しての誉め言葉はスルー。

絶対からかい目的か、もてない地味子な親友を想ってのお世辞かだから。


「あー、なんかね、お兄ちゃんの後輩みたい。」


「じゃあ、綾は会ったことないの?」


「うーん、分かんない。誰が来るのかすら知らないから。」


詳しく聞けばよかったな。


でも朝はそれどころじゃなかったかも。


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