地味子のアオハル⁉
「はぁー、家帰りたくない!」


家帰ったらいるって事でしょ。


家族以外でそこまで男の人と喋ったことないし。


家にいるのが気まずくなりそう。


「え~、私だったら今すぐにでも家に帰りたいよ。
 で、家に帰ったら王子様みたいなイケメンが「おかえり✧」みたいに
 お出迎えしてくれるんでしょ。あー、家から出たくないでしょ。」


「そんなの漫画の中だけだよ。あり得ない。」



え、あり得ないよね?


HRが終わって、急いで家に帰ったら学校一のイケメン君......は言い過ぎかも。


でもそのくらいのイケメン君がリビングの椅子に座っていた。


「あ、のーコンニチワ。えっと_」

お兄ちゃんに、助けて‼というアイコンタクトを送った。


「今日からこの家に住むことになった。八雲 丹希(ヤクモニキ)だよ。
 俺の少年時代の後輩。イケメンだろ?」


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