王子の盲愛
「二名でお待ちの、八神様ー」
ちょうど順番になり、店員に呼ばれたのだった。
席に案内される。
「あ!ねぇ!」
「はい」
「そこのカウンターダメなの?」
案内されている途中のカウンター席を見て、王弥が店員に言った。
「え?構いませんが…」
「じゃあ、そこがいい」
「はい。では、あちらへどうぞ」
「ん。
理世ちゃん、カウンターでいい?」
「うん、もちろん!」
理世は頷いた。
二人は手を繋いだまま、並んで座った。
手をけっして離さない、王弥。
繋いでいない右手でメニューを取り、理世の前に置いた。
「理世ちゃん、何食べる?」
「あの…王弥くん」
「ん?どれ?」
「手…離そ?」
「やだよ!このまま!」
「私、食べれないよ?」
理世は、右手で王弥と手を繋いでいる。
王弥は繋いだままでも食事はできるが、理世は難しい。
「僕が食べさせてあげる!」
「……////」
微笑み言った王弥の言葉に、顔を真っ赤にする。
「………フフ…冗談だよ(笑)
料理が来たら、離してあげる!」
理世の頭をポンポンと撫でて言った、王弥だった。
「どうかな?」
食事後、ショッピングをしている二人。
「可愛い~」
理世が服を試着し、王弥に見せる。
王弥はニコッと微笑んで言った。
「ほんと?」
「うん!可愛い!このままキスしたいくらい!」
「え…!?」
「していい?」
「何を?」
「キス」
「ダメだよ」
「どうして?」
「ここ、お店の中だよ」
「じゃあ…外ならいいの?」
「ダメに決まってるよ?」
「どこならいいの?」
「は?家でにして?」
「我慢できない」
「王弥くん、何言ってるの?」
「理世ちゃんが可愛すぎるから悪いの!」
「……////と、とにかく!買ってくるね!」
赤くなった顔をパタパタ扇ぎ、レジに並ぶ理世。
すると王弥は、後ろから理世を包み込むように抱き締めた。
そして顔を擦り寄せてきた。
「ちょっ…////王弥くん!やめ…」
「フフ…可愛い~」
「顔スリスリはやめて!恥ずかしいよ…////」
「だってぇ、レジ待ってる間暇なんだもん!」
こんな調子で、王弥のペースに巻き込まれていく理世だった。
トイレの前で王弥は、理世の目を覗き込んで言い聞かせていた。
「いい!ちゃんと、ここで待っててね!
フラフラどっか行っちゃダメだよ!
僕以外の人間に、ついていっちゃダメだからね!」
「わかってるよ!大丈夫だから、トイレ行っておいでよ」
たかがトイレに行くだけなのだ。
なのに、必死に言い聞かせる王弥。
「だって、心配なんだもん!」
ちょうど順番になり、店員に呼ばれたのだった。
席に案内される。
「あ!ねぇ!」
「はい」
「そこのカウンターダメなの?」
案内されている途中のカウンター席を見て、王弥が店員に言った。
「え?構いませんが…」
「じゃあ、そこがいい」
「はい。では、あちらへどうぞ」
「ん。
理世ちゃん、カウンターでいい?」
「うん、もちろん!」
理世は頷いた。
二人は手を繋いだまま、並んで座った。
手をけっして離さない、王弥。
繋いでいない右手でメニューを取り、理世の前に置いた。
「理世ちゃん、何食べる?」
「あの…王弥くん」
「ん?どれ?」
「手…離そ?」
「やだよ!このまま!」
「私、食べれないよ?」
理世は、右手で王弥と手を繋いでいる。
王弥は繋いだままでも食事はできるが、理世は難しい。
「僕が食べさせてあげる!」
「……////」
微笑み言った王弥の言葉に、顔を真っ赤にする。
「………フフ…冗談だよ(笑)
料理が来たら、離してあげる!」
理世の頭をポンポンと撫でて言った、王弥だった。
「どうかな?」
食事後、ショッピングをしている二人。
「可愛い~」
理世が服を試着し、王弥に見せる。
王弥はニコッと微笑んで言った。
「ほんと?」
「うん!可愛い!このままキスしたいくらい!」
「え…!?」
「していい?」
「何を?」
「キス」
「ダメだよ」
「どうして?」
「ここ、お店の中だよ」
「じゃあ…外ならいいの?」
「ダメに決まってるよ?」
「どこならいいの?」
「は?家でにして?」
「我慢できない」
「王弥くん、何言ってるの?」
「理世ちゃんが可愛すぎるから悪いの!」
「……////と、とにかく!買ってくるね!」
赤くなった顔をパタパタ扇ぎ、レジに並ぶ理世。
すると王弥は、後ろから理世を包み込むように抱き締めた。
そして顔を擦り寄せてきた。
「ちょっ…////王弥くん!やめ…」
「フフ…可愛い~」
「顔スリスリはやめて!恥ずかしいよ…////」
「だってぇ、レジ待ってる間暇なんだもん!」
こんな調子で、王弥のペースに巻き込まれていく理世だった。
トイレの前で王弥は、理世の目を覗き込んで言い聞かせていた。
「いい!ちゃんと、ここで待っててね!
フラフラどっか行っちゃダメだよ!
僕以外の人間に、ついていっちゃダメだからね!」
「わかってるよ!大丈夫だから、トイレ行っておいでよ」
たかがトイレに行くだけなのだ。
なのに、必死に言い聞かせる王弥。
「だって、心配なんだもん!」