王子の盲愛
そのまま頭を下げ、セットを出た王弥。
その足で、脇にいた理世の元へ向かった。
「理世ちゃん、ちゃんと聞いててくれた?」
フワッと微笑み、言った王弥。
「これが、僕の“けじめ”だよ!」
理世は、とても眩しく映る王弥を見つめていた。
「今のは、理世ちゃんに対する誓いもあったんだよ?」
「え?」
「学園や街での噂。
あと……国松のことだよ?」
「え……」
「僕ね、ほんとは聞いてたんだ。
デパートで、理世ちゃんが僕のこと待ってた時に、国松に言われてたこと」
「え━━━━!!?」
“貴女の色は、学園のみんなを汚すのよ”
“私が八神家のお嫁に行く予定だった”
また、理世の頭に国松の言葉が蘇る。
「理世ちゃん、僕って頼りない?」
「え?そんなこと…あるわけない!!」
「じゃあ、どうして言ってくれなかったの?」
「それは…国松さんの言ったこと、ほんとのことだし……」
「僕の奥さんは、僕が決める」
「え?」
「父さんや、身内…ましてや、国松みたいな他人が決めることじゃないよ!
僕、待ってたんだよ?
理世ちゃんが、助けてって言ってくれるの。
不安って、頼ってくれるの。
僕、言ったよね?
理世ちゃんが助けを呼べば、何処へでも助けに行く!
理世ちゃんが泣きたい時や寂しい時、一晩中…頭を撫でて“大丈夫だよ”って囁くって!」
「うん…そうだよね……ごめんね…ごめんなさい…!」
理世は、涙がつたっていた。
その涙を拭い、王弥は理世を抱き締めた。
力強く━━━━━━
「お願いだから…一人で、不安になって悲しまないで?
いっぱい、僕を頼って?
バカみたいだけど、僕……理世ちゃんが助けてって言ったら、本当に飛んでいけそうなんだ。
ほんと、バカにみたいな話だけど……!」
「フフ…」
思わず、笑う理世。
王弥の胸に顔を埋めて、噴き出した。
「こら、笑わないの!!」
「ありがとう、王弥くん!
凄く、凄く、嬉しい!
…………私…私も、王弥くんの為に飛んでいく!
そのくらい、王弥くんの為に何かしたい!」
そう言って、モゾモゾと動いて王弥を見上げた。
「うん、じゃあ…もっと、僕を好きになって?
僕を頼って?僕なしでは、生きれなくなって?」
「フフ…王弥くん、最後の発言…また変だよ?」
クスクス笑い言った。
「そう?
………でもこれが、理世が僕の為にしなきゃいけないことだよ………」
少し……王弥の雰囲気が黒くなっている気がした理世だった。
その足で、脇にいた理世の元へ向かった。
「理世ちゃん、ちゃんと聞いててくれた?」
フワッと微笑み、言った王弥。
「これが、僕の“けじめ”だよ!」
理世は、とても眩しく映る王弥を見つめていた。
「今のは、理世ちゃんに対する誓いもあったんだよ?」
「え?」
「学園や街での噂。
あと……国松のことだよ?」
「え……」
「僕ね、ほんとは聞いてたんだ。
デパートで、理世ちゃんが僕のこと待ってた時に、国松に言われてたこと」
「え━━━━!!?」
“貴女の色は、学園のみんなを汚すのよ”
“私が八神家のお嫁に行く予定だった”
また、理世の頭に国松の言葉が蘇る。
「理世ちゃん、僕って頼りない?」
「え?そんなこと…あるわけない!!」
「じゃあ、どうして言ってくれなかったの?」
「それは…国松さんの言ったこと、ほんとのことだし……」
「僕の奥さんは、僕が決める」
「え?」
「父さんや、身内…ましてや、国松みたいな他人が決めることじゃないよ!
僕、待ってたんだよ?
理世ちゃんが、助けてって言ってくれるの。
不安って、頼ってくれるの。
僕、言ったよね?
理世ちゃんが助けを呼べば、何処へでも助けに行く!
理世ちゃんが泣きたい時や寂しい時、一晩中…頭を撫でて“大丈夫だよ”って囁くって!」
「うん…そうだよね……ごめんね…ごめんなさい…!」
理世は、涙がつたっていた。
その涙を拭い、王弥は理世を抱き締めた。
力強く━━━━━━
「お願いだから…一人で、不安になって悲しまないで?
いっぱい、僕を頼って?
バカみたいだけど、僕……理世ちゃんが助けてって言ったら、本当に飛んでいけそうなんだ。
ほんと、バカにみたいな話だけど……!」
「フフ…」
思わず、笑う理世。
王弥の胸に顔を埋めて、噴き出した。
「こら、笑わないの!!」
「ありがとう、王弥くん!
凄く、凄く、嬉しい!
…………私…私も、王弥くんの為に飛んでいく!
そのくらい、王弥くんの為に何かしたい!」
そう言って、モゾモゾと動いて王弥を見上げた。
「うん、じゃあ…もっと、僕を好きになって?
僕を頼って?僕なしでは、生きれなくなって?」
「フフ…王弥くん、最後の発言…また変だよ?」
クスクス笑い言った。
「そう?
………でもこれが、理世が僕の為にしなきゃいけないことだよ………」
少し……王弥の雰囲気が黒くなっている気がした理世だった。