王子の盲愛
今日は講義が午後からの為、まだベッドの上でゴロゴロしている二人。
理世が先に起きようとすると、
「こら、どこ行くの?僕から離れないで!」
と王弥に捕まり、がっちり抱き締められるのだ。
しばらくゴロゴロしながら……時折王弥が理世にキス責めをしたり、理世も不器用なキスをしたりして王弥の性欲を煽り、襲われそうになるのを必死に止めたりして遊んでいた二人。
「王弥くん」
「んー?」
「今日、少し早めに大学行きたいんだけど…」
理世が、王弥の腕の中から見上げ言った。
「どうして?」
「図書館に行きたい。課題のレポート、少しずつ進めていきたいの。私、トロいから……」
「わかった!
でもレポートなんて、僕がしてあげるのに……」
「ダメだよ!!それに王弥くんだって、同じレポートしなきゃでしょ?」
「うん、だから、僕が二人分するつもりだったんだよ?」
「……二人分?」
「そう!僕と理世ちゃんの二人分」
いたって普通に言う、王弥。
王弥は、これがあり得ないことだとわからないのか。
いや、きっと……
「いや、それじゃ…課題の意味がないよ…
私が自分でやらないと」
「そんなこと、わかってるよ。
でも、理世ちゃんは僕の身体の一部だから。
僕が、全部してあげなきゃ!理世ちゃんは、なーんにもしなくていいよ!僕がぜーんぶ、やってあげる」
「………」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大学に着き、そのまま図書館に向かう。
理世は、沢山の本を前ににらめっこするように本を探す。そんな理世を王弥がひたすら見つめている。
王弥のテレビの一件以来学生達は、王弥に気安く話しかけたり、理世のことも安易に何も言わなくなり干渉しなくなっていた。
上の方にある本を取ろうとする、理世。
背伸びをしたり、軽く飛んだりしている。
「んー!ほっ!はっ!」
「理世ちゃん」
「ん?」
「可愛いね」
「へ?あ、ハハハ……
王弥くん、あの本を取ってくれない?」
「いいよ。いつ、言ってくるかなぁって待ってたよ」
軽々と本を取る、王弥。
「はい!」
「ありがとう!あと…は…情報……あ、王弥くん、あれもお願いしていい?」
「ん。どうぞ!」
「ありがとう!よいしょっと!」
「てか、貸して?」
「え?大丈夫だよ!」
本を何冊も抱えて、抱き締める。
「理世ちゃん、重い物は持たない約束!」
「そこまで、重くないよ?」
「でも、ダーメ!!はい、没収ー!!」
王弥はごそっと本を取り片手で持ち、理世の手を握った。
理世が先に起きようとすると、
「こら、どこ行くの?僕から離れないで!」
と王弥に捕まり、がっちり抱き締められるのだ。
しばらくゴロゴロしながら……時折王弥が理世にキス責めをしたり、理世も不器用なキスをしたりして王弥の性欲を煽り、襲われそうになるのを必死に止めたりして遊んでいた二人。
「王弥くん」
「んー?」
「今日、少し早めに大学行きたいんだけど…」
理世が、王弥の腕の中から見上げ言った。
「どうして?」
「図書館に行きたい。課題のレポート、少しずつ進めていきたいの。私、トロいから……」
「わかった!
でもレポートなんて、僕がしてあげるのに……」
「ダメだよ!!それに王弥くんだって、同じレポートしなきゃでしょ?」
「うん、だから、僕が二人分するつもりだったんだよ?」
「……二人分?」
「そう!僕と理世ちゃんの二人分」
いたって普通に言う、王弥。
王弥は、これがあり得ないことだとわからないのか。
いや、きっと……
「いや、それじゃ…課題の意味がないよ…
私が自分でやらないと」
「そんなこと、わかってるよ。
でも、理世ちゃんは僕の身体の一部だから。
僕が、全部してあげなきゃ!理世ちゃんは、なーんにもしなくていいよ!僕がぜーんぶ、やってあげる」
「………」
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大学に着き、そのまま図書館に向かう。
理世は、沢山の本を前ににらめっこするように本を探す。そんな理世を王弥がひたすら見つめている。
王弥のテレビの一件以来学生達は、王弥に気安く話しかけたり、理世のことも安易に何も言わなくなり干渉しなくなっていた。
上の方にある本を取ろうとする、理世。
背伸びをしたり、軽く飛んだりしている。
「んー!ほっ!はっ!」
「理世ちゃん」
「ん?」
「可愛いね」
「へ?あ、ハハハ……
王弥くん、あの本を取ってくれない?」
「いいよ。いつ、言ってくるかなぁって待ってたよ」
軽々と本を取る、王弥。
「はい!」
「ありがとう!あと…は…情報……あ、王弥くん、あれもお願いしていい?」
「ん。どうぞ!」
「ありがとう!よいしょっと!」
「てか、貸して?」
「え?大丈夫だよ!」
本を何冊も抱えて、抱き締める。
「理世ちゃん、重い物は持たない約束!」
「そこまで、重くないよ?」
「でも、ダーメ!!はい、没収ー!!」
王弥はごそっと本を取り片手で持ち、理世の手を握った。