王子の盲愛
「え?は、はい」
「いきなり呼び捨て!?
君達、失礼だよ!!
なんで、初対面の君達に呼び捨てされなきゃいけないの!?」
「え…あ…ごめんなさい……!」
王弥の黒い雰囲気と視線に、ビクッと震える女性達。
「せっかくの楽しい旅行なのに、一気に気分が落ちた!
どうしてくれんの!?」
「ご、ごめんなさい!」
「だからぁ!君達、学習能力低いね!
謝ってほしいんじゃないって言ったよね!?」
王弥はけっして目を反らさず、女性達を責め立てる。
「お、王弥くん!もう、やめて!」
「あ…ごめんね!理世ちゃん、怖がらせて……」
王弥の服を掴んで、落ち着かせようとする理世。
王弥もハッとしたように、理世の頬を撫でた。
「ううん。ほ、ほら!
チョコ!チョコ食べよ?私、持ってきたの!
このチョコ、甘さ控えめだけど美味しいんだよ?」
「うん……
あ!また、キスしていいってことかな(笑)」
口唇をなぞってくる、王弥。
「……/////
そ、それは…ダメ!!」
理世は、慌てて顔を背ける。
「フフ…可愛い~じゃあ、それはまた後でね!」
王弥に、笑顔が戻ったのだった。
電車に乗って、中盤に差し掛かった頃。
向かいにいた女性達は席を移動した為、またボックス席で二人になっていた王弥と理世。
コトッと理世の頭が王弥の肩に乗った。
「理世?」
「………」
「寝た…か、な?フフ…可愛い……」
自然と顔がほころぶ、王弥。
理世の頭をゆっくり撫でる。
「………」
スースーと寝息をたてる理世。
時々フフ…と笑ったり、寝言で“お…やく…”と呟いたりしている。
「嘘…僕の夢、見てるのかな?
可愛い…キス…したいな……」
ゆっくり理世の口唇をなぞり、顔を寄せる王弥。
口唇が重なる寸前で、理世のスマホが震えた。
「━━━━━━!!!?誰!?」
画面を覗くと“明文くん”の文字。
「明文…?あ…確か!」
一度切れた、明文からの着信。
その後、すぐメッセージが入った来た。
『理世、久しぶり!
和可子から聞いたと思うんだけど、今日、入籍しました!今度、理世の旦那と四人で会わない?』
王弥はそのメッセージを、何の感情もなく見つめていた。
電車が着き、理世を起こす。
「理世ちゃん!理世ー起きて!」
「んん…んぁ…」
「理世、着いたよ。起きて!」
「んー!あ、うん…」
ボーッとしながら、立ち上がった理世。
王弥の腕にしがみついた。
「理世…/////?」
「あ…ごめんね……まだ、ボーッとしてて上手く歩けなくて……」
いつもは恥ずかしがって、人前でくっつくことはしない理世。
その理世が、しがみついてきた。
「ううん!嬉しい~!!もっとくっついてー!!」
王弥は満面の笑みで言ったのだった。
「いきなり呼び捨て!?
君達、失礼だよ!!
なんで、初対面の君達に呼び捨てされなきゃいけないの!?」
「え…あ…ごめんなさい……!」
王弥の黒い雰囲気と視線に、ビクッと震える女性達。
「せっかくの楽しい旅行なのに、一気に気分が落ちた!
どうしてくれんの!?」
「ご、ごめんなさい!」
「だからぁ!君達、学習能力低いね!
謝ってほしいんじゃないって言ったよね!?」
王弥はけっして目を反らさず、女性達を責め立てる。
「お、王弥くん!もう、やめて!」
「あ…ごめんね!理世ちゃん、怖がらせて……」
王弥の服を掴んで、落ち着かせようとする理世。
王弥もハッとしたように、理世の頬を撫でた。
「ううん。ほ、ほら!
チョコ!チョコ食べよ?私、持ってきたの!
このチョコ、甘さ控えめだけど美味しいんだよ?」
「うん……
あ!また、キスしていいってことかな(笑)」
口唇をなぞってくる、王弥。
「……/////
そ、それは…ダメ!!」
理世は、慌てて顔を背ける。
「フフ…可愛い~じゃあ、それはまた後でね!」
王弥に、笑顔が戻ったのだった。
電車に乗って、中盤に差し掛かった頃。
向かいにいた女性達は席を移動した為、またボックス席で二人になっていた王弥と理世。
コトッと理世の頭が王弥の肩に乗った。
「理世?」
「………」
「寝た…か、な?フフ…可愛い……」
自然と顔がほころぶ、王弥。
理世の頭をゆっくり撫でる。
「………」
スースーと寝息をたてる理世。
時々フフ…と笑ったり、寝言で“お…やく…”と呟いたりしている。
「嘘…僕の夢、見てるのかな?
可愛い…キス…したいな……」
ゆっくり理世の口唇をなぞり、顔を寄せる王弥。
口唇が重なる寸前で、理世のスマホが震えた。
「━━━━━━!!!?誰!?」
画面を覗くと“明文くん”の文字。
「明文…?あ…確か!」
一度切れた、明文からの着信。
その後、すぐメッセージが入った来た。
『理世、久しぶり!
和可子から聞いたと思うんだけど、今日、入籍しました!今度、理世の旦那と四人で会わない?』
王弥はそのメッセージを、何の感情もなく見つめていた。
電車が着き、理世を起こす。
「理世ちゃん!理世ー起きて!」
「んん…んぁ…」
「理世、着いたよ。起きて!」
「んー!あ、うん…」
ボーッとしながら、立ち上がった理世。
王弥の腕にしがみついた。
「理世…/////?」
「あ…ごめんね……まだ、ボーッとしてて上手く歩けなくて……」
いつもは恥ずかしがって、人前でくっつくことはしない理世。
その理世が、しがみついてきた。
「ううん!嬉しい~!!もっとくっついてー!!」
王弥は満面の笑みで言ったのだった。