王子の盲愛
【初夜】
夕食後、結局ほとんど王弥が調理し、理世は見ていただけだった。
片付けは、自分にさせてほしいと言うと“ダメ!!一緒にするの!”と一喝された。
「理世ちゃん、今日は疲れたでしょ?」
「うん、目まぐるしかったから……」
本当に、びっくりだ━━━━━
突然……王弥が訪問してきたかと思えば、結婚させられ両親に挨拶などする暇もなく、一緒に住んでいる。
「お風呂入ろ?」
「うん。
………………ん?まさ…かの…一緒…?」
窺うように見上げて言った、理世。
「うん!何でも、一緒!!」
王弥は、当然のように満面の笑みだ。
「む、無理////!!そんなの、絶対!!」
首をぶるぶる振り、顔を真っ赤にする理世。
「えーー!どうして?
僕達、夫婦だよ?僕は例え家の中でも、理世ちゃんと離れたくないし、早く抱きたい!!
…………てか、どうせいつかは一緒にお風呂入るし、僕に抱かれることになるんだよ。
それが、早いか遅いかでしょ?」
王弥の何の曇りもない、真っ直ぐな視線。
この目が、理世の思いを鈍らせる。
(…………って、いやいや!結婚して夫婦ってだけでも、まだ戸惑ってるのに、一緒にお風呂!?
しかも、抱きたいって……
あり得ない!!)
「もう少し、待って!お願い!」
「どのくらい?」
少し、ため息をついた王弥。
でも一切、理世から目を反らさない。
「え?」
「心の準備ができたらとか曖昧なの、僕嫌いだよ!
ちゃんと期間を示してくんなきゃ、納得しない」
対する理世は、目を反らす。
あまりにも、真っ直ぐ過ぎて見ていられないのだ。
「1……」
「1日?」
「はい?」
「じゃあ、今日だけ我慢すればいいの?
だったら、いいよ!」
「いやいや!違うよ!」
「じゃあ、どのくらい?」
「1ね……」
「は?」
「1ヶ月!!」
本当は“1年”と言おうとした。
でも王弥のたった一言“は?”の圧力に負けた、理世。
「やだ!待てない!」
「え?でも……」
「待てない!!無理!」
「じゃあ…最大、どのくらいなら待てるの?」
「理世ちゃん、僕の言ってる意味わかってる?」
「え?」
「僕は“待てない”って言ったの。
その僕に、その質問はおかしいよ?」
「………うー、お願い…」
理世は王弥を見上げて、懇願する。
「……////何、それ?」
「え?ご、ごめんね!
えーと…………ほら、一週間!!
そう!一週間待ってくれない?」
「可愛い…/////ねぇ、もう一回して?
その上目遣いと、懇願」
理世の頬を包み込んで言った、王弥。
「え?」
「もう一回!
そしたら、三日待ってあげる」
更に王弥は、口唇をなぞる。
「三日?私は一週間って……」
「僕は納得してないよ?
なんなら…今から無理矢理お風呂に入れて、初夜を迎える?」
「王弥…くん…」
「どうする?」
首を傾げる、王弥。
片付けは、自分にさせてほしいと言うと“ダメ!!一緒にするの!”と一喝された。
「理世ちゃん、今日は疲れたでしょ?」
「うん、目まぐるしかったから……」
本当に、びっくりだ━━━━━
突然……王弥が訪問してきたかと思えば、結婚させられ両親に挨拶などする暇もなく、一緒に住んでいる。
「お風呂入ろ?」
「うん。
………………ん?まさ…かの…一緒…?」
窺うように見上げて言った、理世。
「うん!何でも、一緒!!」
王弥は、当然のように満面の笑みだ。
「む、無理////!!そんなの、絶対!!」
首をぶるぶる振り、顔を真っ赤にする理世。
「えーー!どうして?
僕達、夫婦だよ?僕は例え家の中でも、理世ちゃんと離れたくないし、早く抱きたい!!
…………てか、どうせいつかは一緒にお風呂入るし、僕に抱かれることになるんだよ。
それが、早いか遅いかでしょ?」
王弥の何の曇りもない、真っ直ぐな視線。
この目が、理世の思いを鈍らせる。
(…………って、いやいや!結婚して夫婦ってだけでも、まだ戸惑ってるのに、一緒にお風呂!?
しかも、抱きたいって……
あり得ない!!)
「もう少し、待って!お願い!」
「どのくらい?」
少し、ため息をついた王弥。
でも一切、理世から目を反らさない。
「え?」
「心の準備ができたらとか曖昧なの、僕嫌いだよ!
ちゃんと期間を示してくんなきゃ、納得しない」
対する理世は、目を反らす。
あまりにも、真っ直ぐ過ぎて見ていられないのだ。
「1……」
「1日?」
「はい?」
「じゃあ、今日だけ我慢すればいいの?
だったら、いいよ!」
「いやいや!違うよ!」
「じゃあ、どのくらい?」
「1ね……」
「は?」
「1ヶ月!!」
本当は“1年”と言おうとした。
でも王弥のたった一言“は?”の圧力に負けた、理世。
「やだ!待てない!」
「え?でも……」
「待てない!!無理!」
「じゃあ…最大、どのくらいなら待てるの?」
「理世ちゃん、僕の言ってる意味わかってる?」
「え?」
「僕は“待てない”って言ったの。
その僕に、その質問はおかしいよ?」
「………うー、お願い…」
理世は王弥を見上げて、懇願する。
「……////何、それ?」
「え?ご、ごめんね!
えーと…………ほら、一週間!!
そう!一週間待ってくれない?」
「可愛い…/////ねぇ、もう一回して?
その上目遣いと、懇願」
理世の頬を包み込んで言った、王弥。
「え?」
「もう一回!
そしたら、三日待ってあげる」
更に王弥は、口唇をなぞる。
「三日?私は一週間って……」
「僕は納得してないよ?
なんなら…今から無理矢理お風呂に入れて、初夜を迎える?」
「王弥…くん…」
「どうする?」
首を傾げる、王弥。