I adore you.
馬車の中で、フェアファックスさんとバター付きのパンとコールドビーフのお弁当を食べてから、少しお話をした。

「あの、フェアファックスさん」

「はい、なんですか?」

「私が今からお会いするご主人さまは、どんな方でしょう?」

「はい。お名前はジョッシュ様と言います。悪い方ではないですよ。ですが、ドールは1週間と持たないみたいで」

「そうなんですね。それならどうしてドールを?」

「貴族ではドールを持つことがステータスですから。ジョッシュ様のお父様がつけるようにと」

「そうなんですね」

よかった(?)女性を愛玩人形にするという趣味があって私を雇う人ではない気がした。
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