I adore you.
「はじめまして、今日からドールとしてお世話になる、のえるといいます」

「うん」
彼は興味がなさそうに言うと、再びチェスを始めた。

私は彼の邪魔をしないようにじっとそれを眺めていた。すると彼は顔を上げて、言った。

「Nöel」

「……はい?」

「冬生まれ?」

「はい!12月24日生まれです!」

「とんだドールを連れてこられたものだ。さて、君はどう思う?」

「はい?」

< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop