偶然から始まった恋の行方~敬と真理愛~
「順番が逆になりましたが、真理愛と一緒になりたいと思っています。どうか許していたがけないでしょうか?」
一気に言うと、深く頭をさげた敬。

おじさんは返事をすることなく、私の方を見た。

「真理愛どうしたいんだ?」
「私も、敬と一緒にいたいと思っています」

きっと、おじさんは反対するのかもしれない。
でもそれは覚悟の上。
以前だったら、「反対ならそれでいい」と切り捨てていただろう。でも、今は違う。どれだけ反対されても、許してもらえるまでお願いするつもりでいる。
私の家族であるおじさんとお母さんに敬也のことを認めてもらいたい。

「もしかして熱が出たのか?」
「え?」

今朝にはすっかり熱も下がっていた敬也だったけれど、ベテラン小児科医のおじさんには気が付かれてしまったらいい。
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