偶然から始まった恋の行方~敬と真理愛~
「私でよければ、いつでもお預かりしますから言ってください」
環さんはこの家の娘みたいなものだもの。

「ありがとう」

日々の子供の成長が楽しみで早く大きくなってほしいと思うけれど、大きくなったらなったで心配が尽きないようで今は不安の方が大きい。
もちろん、子供がかわいいこと間違いないんだけれど・・・

「あら、太一と敬也は?」
おばさまに声をかけられ、
え?
「庭で遊んでいるはずですが」
と返事をした。

小鳥遊邸の大きなお庭は子供にとって絶好の遊び場所で、外で遊ばせておけばいつまでだっていい子にしている。
特に太一君が来てからは遊びにもバリエーションが出て、2人で庭を走り回って遊ぶことが増えた。
お陰で夜もよく寝てくれて、私は本当に感謝している。
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