偶然から始まった恋の行方~敬と真理愛~
運ばれてきた患者はみすぼらしい格好をしてはいたが、幸い運転免許証を携帯していた。
とりあえず、身元不明でなかったことにホッとした。
「この人、うちの患者さんみたいです」
免許証の情報からカルテを検索した研修医が声を上げる。
え?
「消化器科に通院しているみたいですね」
「ふーん」
消化器科ってことは、おそらく肝臓だろうな。
腹部も膨満しているし、ひどい黄疸も出ている。
「消化器科の先生を呼んで」
「はい」
「それから家族に連絡」
「はい」
きびきびと動き出すスタッフたち。
やはりここの仲間は優秀だ。
消化器科を待つ間に全身状態を確認し、点滴と血液検査をして腹部エコーの準備もした。
主治医がいる以上、救命医の俺たちにできるのはここまでだ。
カルテがあるってことは緊急連絡先もわかっているわけで、すぐに家族と連絡がつくだろう。
容態としては油断できないが、きちんと治療すれば回復だって期待できる。
とにかくあとは消化器科の先生に任せよう。
とりあえず、身元不明でなかったことにホッとした。
「この人、うちの患者さんみたいです」
免許証の情報からカルテを検索した研修医が声を上げる。
え?
「消化器科に通院しているみたいですね」
「ふーん」
消化器科ってことは、おそらく肝臓だろうな。
腹部も膨満しているし、ひどい黄疸も出ている。
「消化器科の先生を呼んで」
「はい」
「それから家族に連絡」
「はい」
きびきびと動き出すスタッフたち。
やはりここの仲間は優秀だ。
消化器科を待つ間に全身状態を確認し、点滴と血液検査をして腹部エコーの準備もした。
主治医がいる以上、救命医の俺たちにできるのはここまでだ。
カルテがあるってことは緊急連絡先もわかっているわけで、すぐに家族と連絡がつくだろう。
容態としては油断できないが、きちんと治療すれば回復だって期待できる。
とにかくあとは消化器科の先生に任せよう。