偶然から始まった恋の行方~敬と真理愛~
心の傷…真理愛
「では、こちらが入院の申込書と持参物の案内です。食器も日用品もほとんどレンタルになっていますので、下着と個人的に必要と思われるものだけご準備ください」
「はい」
こうしてお父さんの入院手続きをするのも初めてじゃない。
さすがにここまで悪いことはなかったけれど、説明なんて聞かなくても大体のことはわかる。
「緊急連絡先は娘さんの携帯と・・・ん?」
カルテを見ていた看護師の動きが止まった。
「私につながらないときは高城小児科へお願いします。院長の高城博之が私の義父に当たりますので」
「はぁ、わかりました」
なんだかポカンと返事をしている。
身寄りがいないお父さんに何かあれば、私が駆けつけるしかない。
血を分けた娘としては当然のことだと思う。けれど、まだ学生の私に高額な医療費が払えるはずもなく、結局は高城のおじさんにお願いするしかない。
「治療費の請求は高城先生の方にお送りすればいいんでしょうか?」
「ええ、お願いします」
治療費としてまとまったお金が動く以上全てをママに秘密にするわけにはいかないけれど、できるだけママを刺激しないように「何かあれば僕に直接言いなさい」と言われている。
今回もおじさんを頼るしかなさそうだ。
「はい」
こうしてお父さんの入院手続きをするのも初めてじゃない。
さすがにここまで悪いことはなかったけれど、説明なんて聞かなくても大体のことはわかる。
「緊急連絡先は娘さんの携帯と・・・ん?」
カルテを見ていた看護師の動きが止まった。
「私につながらないときは高城小児科へお願いします。院長の高城博之が私の義父に当たりますので」
「はぁ、わかりました」
なんだかポカンと返事をしている。
身寄りがいないお父さんに何かあれば、私が駆けつけるしかない。
血を分けた娘としては当然のことだと思う。けれど、まだ学生の私に高額な医療費が払えるはずもなく、結局は高城のおじさんにお願いするしかない。
「治療費の請求は高城先生の方にお送りすればいいんでしょうか?」
「ええ、お願いします」
治療費としてまとまったお金が動く以上全てをママに秘密にするわけにはいかないけれど、できるだけママを刺激しないように「何かあれば僕に直接言いなさい」と言われている。
今回もおじさんを頼るしかなさそうだ。