偶然から始まった恋の行方~敬と真理愛~
「わ、わぁー」
着替えが終わってドアを開けると、待っていたお兄ちゃんに抱え上げられた。
もしかしたらこのまま家に帰されるのかもって思ったけれど、お兄ちゃんはなぜかリビングに戻りソファーに私を座らせる。
「なあ真理愛」
真っすぐに私を見て真剣な顔をしたお兄ちゃん。
「何、どうしたの?」
少し怖くなって首を傾げると、
「これ」
差し出された私の携帯。
「何?」
どうかしたんだろうかと見ると、
あっ。
メッセージ着信の通知。
それも、
「敬と知り合いだったのか?」
「えっ」
メッセージの内容までは出ていないけれど、発信者の名前として『杉原敬』と表示されている。
これを見たからお兄ちゃんは気が付いたんだ。
「もしかして、付き合ってる?」
「まさか。ただの友達、知り合いよ」
私にだって友達ぐらいいるわと笑って見せる私を、お兄ちゃんはずっと睨んでいた。
着替えが終わってドアを開けると、待っていたお兄ちゃんに抱え上げられた。
もしかしたらこのまま家に帰されるのかもって思ったけれど、お兄ちゃんはなぜかリビングに戻りソファーに私を座らせる。
「なあ真理愛」
真っすぐに私を見て真剣な顔をしたお兄ちゃん。
「何、どうしたの?」
少し怖くなって首を傾げると、
「これ」
差し出された私の携帯。
「何?」
どうかしたんだろうかと見ると、
あっ。
メッセージ着信の通知。
それも、
「敬と知り合いだったのか?」
「えっ」
メッセージの内容までは出ていないけれど、発信者の名前として『杉原敬』と表示されている。
これを見たからお兄ちゃんは気が付いたんだ。
「もしかして、付き合ってる?」
「まさか。ただの友達、知り合いよ」
私にだって友達ぐらいいるわと笑って見せる私を、お兄ちゃんはずっと睨んでいた。