星名くんには秘密がある
帝駅で改札を出る。杠葉駅の次に若者が集う場所だから、人の波が出来ていた。
スマホを見ながら、比茉里ちゃんが何かを確認するように歩いて行く。
「Mプラ久しぶりだね……あれ? そっち、反対じゃない?」
Mプラザは、ファッション、カフェ、そして図書館と映画館もある帝で一番大きなファッションビル。
その出口と反対へ進む比茉里ちゃんを呼び止めると、彼女はスマホと出口案内を交互に見ながら「ちょっと待ってね」と落ち着いた様子で答えた。
「そのつもりだったんだけど、急遽予定変更で! 帝駅の裏側って行ったことないからイマイチ自信ないけど、駅すぐみたいだから」
「どこか良いところでも見つけたの?」
「任せて。穴場見つけちゃった」
7番出口を出ると、表側の賑やかな雰囲気とは違う帝の町があった。
人はいるけど思ったより店は少なくて。閑静とした品の良い住宅街に見える。
しばらく歩くと、砂漠でオアシスを見つけたような顔をした比茉里ちゃんが「あったぁ〜!」と足を止めた。
スマホを見ながら、比茉里ちゃんが何かを確認するように歩いて行く。
「Mプラ久しぶりだね……あれ? そっち、反対じゃない?」
Mプラザは、ファッション、カフェ、そして図書館と映画館もある帝で一番大きなファッションビル。
その出口と反対へ進む比茉里ちゃんを呼び止めると、彼女はスマホと出口案内を交互に見ながら「ちょっと待ってね」と落ち着いた様子で答えた。
「そのつもりだったんだけど、急遽予定変更で! 帝駅の裏側って行ったことないからイマイチ自信ないけど、駅すぐみたいだから」
「どこか良いところでも見つけたの?」
「任せて。穴場見つけちゃった」
7番出口を出ると、表側の賑やかな雰囲気とは違う帝の町があった。
人はいるけど思ったより店は少なくて。閑静とした品の良い住宅街に見える。
しばらく歩くと、砂漠でオアシスを見つけたような顔をした比茉里ちゃんが「あったぁ〜!」と足を止めた。