唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜
ヘラヘラ、ふらふら。
「いい加減にしろよ!」
バン!!
持っていた資料集を床に叩きつけられた。
ウッヒョ〜…こわ〜い。
「ヘラヘラヘラヘラ…ほんと気持ち悪いんだけど!あんたみたいなブスが九条くんと柊さんの間に入れると思ってるわけ?」
「ぜ、ぜんぜん、まったくこれっぽっちも思ってないよ!」
ヘラヘラ。
「あんた、かっこいい男なら誰でもいいんでしょ?ほんと目障りだから消えてくんない?」
「ご、ごめんなさい…気をつけます!」
ヘラヘラヘラヘラ。
「チィッ!」
わーお、大きな舌打ち。
唯くんファンの女子軍団がぞろぞろと去っていく。
ヘラヘラ…。
はぁ…疲れた…
叩きつけられた可哀想な資料集を拾う。
世の中には、しかたないことがたくさんある。うん。