唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜

あ。九条唯。

昨日さやちゃん達が隣のクラスにすごいイケメンがいるって騒いでた。


「…」


九条唯が潰された私の顔を、感情のない目でジーッと見る。


確かにイケメン。

でもイケメンって苦手。

ブスは女じゃないと思ってそうだもん。

…昔イケメンに弄ばれた私の偏見だけど。



「…」



ジー。



うぅ…恥ずかしい。すごく見るじゃん…。

早く何か言って、九条唯。

恥ずかしさでとうとう泣きそうになったときだった。



九条唯がおもむろに斉藤くんの顔に両手を伸ばして、


思い切りサイドからぶちゅーーーっと潰した。



「!?」



思わず私の顔を離す斉藤くん。




「の、にゅ!?」


顔をつぶされて謎な声が出てしまう斉藤くん。





九条唯が少しだけ口角を上げて言った。




「お前のが圧倒的にブス。」











この人、かっこいい



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