唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜
Abnormal
いつも通りの朝。
いつも通り、いつも通り。
ゴクン、と喉を鳴らして息を飲む。
…スゥ、
「唯くん!美琴!おっはよーーー!!」
私はいつも通り、2人に突進していく。
「優花!」
美琴が相変わらず綺麗な髪をサラッと揺らして振り向く。
唯くんも相変わらず気怠げに目線だけこちらによこす。
「おはよ。もう大丈夫?熱は?」
美琴が心配そうに私の顔を覗いた。
「もうすっかりなんともないよ〜!スーパー自然治癒力!ヒーハー!」
「…よかった。」
あ。
美琴が笑った!
「美琴ちゃん〜!!かんわいいねぇ〜!その笑顔守りたい!!」
美琴の笑顔はとてもレアで、それはそれは無垢な少女みたいですっごく可愛い。
これがまた普段の真顔とのギャップで破壊力がすごいんだなー。
私が突然抱きつくもんだから、美琴は「えっ、えっ、」と困惑してる。
そして、いつも通り横からの冷めた視線。