唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜
か、れ、し。
いつも通りの朝。
寒くて仕方なかった冬を越えて、少しだけ春風が混ざり始めた。
朝日が眩しく、学校までの道のりをキラキラ照らしてる。
そんな中をいつも通り、嘘みたいに麗しい2人が並んで歩いてる。
私の大大大好きな2人の背中。
ちんちくりんな私は、今日もいつも通り突進していく。
「唯くん!美琴!おっはよー!!!!」
2人が振り向く。
「優花。おはよ。」
今日もキラキラ美しくて可愛い美琴。
そして、
「ゆいっくーーーーーん!!」
今日も超超超かっこいい私の、
か、れ、し!!
か、れ、し!!
か、れ、か、れ、か、れ、し!!!!
(テンション上がりすぎにより三三七拍子でお送りしました)
彼氏の唯くん〜!!!!
今日も無表情だね!かっこいいね!
ルンルンでいつものように唯くんの腕にガバッ!と抱きついた。
すると
よいしょ、とはがされる。
…
あれ?
ゴホン。仕切り直し。
「ゆーいくんっ!」
腕にギュッ。
「…」
よいしょ。
…
「なぁーーーんでぇーーーーー!!」
彼氏と彼女になったんだから良いじゃん!!
「……男の事情。」
唯くんは無表情でスタスタ歩く。
「えぇ?どういうこと??」
「羽根村さんの豊満なお胸が当たるのよね?九条くん。」