唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜
「唯くん!美琴!おっはよーぅ!!」
今日も能天気なちんちくりんは俺の腕に絡みついてくる。
「…」
「?」
…アホ可愛い笑顔で見上げやがって。
前に委員長が言ってたこと聞いてなかったの?
君のそのソレ、本当にアレでアレだから俺、結構アレんなってるよ?
今日も平静を装ってよいしょ、と外すと
ちょっとだけ安心してちょっとだけ寂しそうな顔をする。
…毎日毎日。
ほんといい加減にしてほしい。
まぁ本当にやめられちゃったら寂しいんだけど。
「ねー唯くん!今度の土曜日、一緒に勉強しよう!!」
「勉強?」
「うん!優花の家で!…あ、唯くんの家でもいいよ!」
…い、え?
「…いいけど。」
「わーい!じゃあ私家に大丈夫か聞いてくるから、唯くんも聞いといてね!」
屈託なく笑う優花。
かわいい。
いや、待て、そうじゃない。
……やばい。
家に行くって、
もしくは来るってことは、
そういうこと?
…本格的に勉強しないと。
もちろん数学や英語じゃなく、
大人のアレを…!!!!