唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜
クソピアスが接客を終えるタイミングをカウンター前でじ…と待つ。
注文を終えた女子高生2人がドリンクを待つ間、モジモジしながらチラチラとクソピと俺を見る。
「ヤバくない?どっちも超イケメン!」
キャーキャー言い始める2人にめんどくさく感じて、睨みつけようとしたところにクソピがドリンクをコトッ、と置いた。
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」
爽やかイケメンスマイルを添えて。
「…はいっ!!」
キャーキャー言いながら2人組がテーブルに去っていくと、クソピが俺を流し目で睨む。
「なんなの?まだなんか言いたいことあるなら早く言って?」
「教えて欲しい。」
「何を?」
「…やり方。」
「何の?勉強?」
「いや、その……そういうことの。」
「そういうことのって…もしかしてセッ 「言わなくていい」
なんでこの人、公衆の面前で平然とそれ言おうとするわけ?
俺の言わんとすることに感づいたのか、
クソピがやけに大人っぽい微笑みを浮かべた。
「ふーん…面白そうじゃん。話聞こうか。」
そう言って、シュルッと音を立ててエプロンを外した。