唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜
俺の部屋に入ると、優花が「わぁー!これが唯くんのお部屋かぁー!」と目を輝かせた。
俺の部屋は狭くて何もない。
窓があって、ベッドがあって、ローテーブルがあって、タンスがあって…以上。
「適当に座って。」
「うん!ありがとう!」
ベッドに座る優花の前にあるテーブルに汗をかいた麦茶をコトッ、と置く。
「アッチッチだから喉乾くね〜。いっただきまーす!」
夏の暑さで汗ばんだ優花が、麦茶をゴクッ、ゴクッ、と小さく音を立てて飲む。
火照ってピンク色になった頬。
高めに結ったポニーテールの下のうなじ。
スカートから覗くぷにぷにの白い太もも。
俺のベッドに、
座ってる。
…あー
なんか思ってたより、ヤバいかも?
俺は思わずゴクン、と喉を鳴らした。
「…いや。うん。勉強しよう。」
「?」
俺は自分に言い聞かせるように独りごちて鞄から教科書や参考書をテーブルに並べていく。
「よーし!優花もやろーっと。」
ベッドからぴょんっと降りて優花も教科書を取り出して、勉強を始めた。