唯くん、大丈夫?〜小盛り編〜
でも、みんながみんな仲良くなれるわけじゃあないのよね。
「…強い怨恨を感じますねぃ」
上履きを発見。
…裏庭の花壇の上で。
「ドロッドロだぁ。」
また持って帰って洗濯しないと。
私は上履きの泥を軽く払ってビニール袋に突っ込んだ。
唯くん、美琴と仲良くなってからしばらくしてのことだった。
こういう嫌がらせをされるようになったのは。
唯くんと美琴の校内人気は相当なもので、みんな2人のオーラに近づけずに遠巻きでキャーキャー言ってる。
だから、なんでちんちくりんのあいつが!?と反感を買われるのはわかる。
2人が付き合ってると思われてるからなおさらで、
私というおじゃま虫から2人の仲を守ろうという名目で嫌がらせされることもしばしば。
世の中にはしかたないことがたーくさんあると思う。
これもそのうち。
幸い私はこういうの慣れてるから全然ヘーキなんだな。