追放された水の聖女は隣国で真の力に目覚める~世界を救えるのは正真正銘私だけです~
豚汁を作ってふるまったら、バンジャマンとドニに新メニューにすると言われて嬉しくなった。
それからというもの、思いつきの料理を客が途切れた時間に作らせてもらっている。
レシピや料理名は前から知っていたかのように不思議とすぐに頭に浮かんだ。
そのことを話せばバンジャマンは訳知り顔で頷くだけだったが、ドニは『天才』と褒めてくれた。
相手の迷惑も考えずに調子にのってしまったとモニカは反省し、シュンと肩を落とす。
するとドニがモニカをかばってバンジャマンに意見した。
「せっかくモニカが考えてくれたんだからメニューに入れようよ。そうだ。新メニューは週替わりで五種類だけにしたらどう? 食材の仕入れも楽になる」
「それだわ!」
モニカが両手をパチンと合わせて期待の目を向けたら、バンジャマンが顎ひげを撫でて頷いた。
「いいじゃろう。かつ丼も鶴亀亭の新メニューじゃ」
「ありがとうございます!」
「モニカ、やったね」
「うん。ドニもありがとう」
立ち上がったドニが両腕を広げて抱き着こうとする。
驚いたモニカが飛びのくように下がったため、ドニの両腕はむなしく空を切った。
それからというもの、思いつきの料理を客が途切れた時間に作らせてもらっている。
レシピや料理名は前から知っていたかのように不思議とすぐに頭に浮かんだ。
そのことを話せばバンジャマンは訳知り顔で頷くだけだったが、ドニは『天才』と褒めてくれた。
相手の迷惑も考えずに調子にのってしまったとモニカは反省し、シュンと肩を落とす。
するとドニがモニカをかばってバンジャマンに意見した。
「せっかくモニカが考えてくれたんだからメニューに入れようよ。そうだ。新メニューは週替わりで五種類だけにしたらどう? 食材の仕入れも楽になる」
「それだわ!」
モニカが両手をパチンと合わせて期待の目を向けたら、バンジャマンが顎ひげを撫でて頷いた。
「いいじゃろう。かつ丼も鶴亀亭の新メニューじゃ」
「ありがとうございます!」
「モニカ、やったね」
「うん。ドニもありがとう」
立ち上がったドニが両腕を広げて抱き着こうとする。
驚いたモニカが飛びのくように下がったため、ドニの両腕はむなしく空を切った。