恋はゆるく,深くがモットーでしょ?
連れてきたのは屋上。

俺がいるからと誰も来なくて,安眠快適な場所。

人をつれてくるのは初めてだ。



「明日も,来てくれる?」

「う,ん? まぁ,友達だし? 良く分かんないけど……」

「可愛い……ありがと」

「そんなわけ無いでしょ…意味分かんない。バカじゃないの? からかわないで」




凄く冷たい声をだしたけど,良く見ると耳が赤くて,変な顔をしたからアンバランスだった。

もしかして照れてる?



「楓,照れてんの?」

「うっさい」



友達になると砕けた喋り方をしてくれるらしい。

なにこれ,本当に可愛いんだけど。



「あぁー。楓,俺眠いから寝るわ」



温かい日を浴びて,眠くなった。

しかも昼飯のあと,俺が寝ない日など無かったのだ。

だからこそ楓のクラスも煩くなった。

何か,いつもより気分いい。

楓がいるからか。
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