恋はゆるく,深くがモットーでしょ?
目が覚めたとき,悟くんの顔が近くにあって凄く驚いた。

キスだって出来る距離。

悟くんは女の子と至近距離になることになれているのだろうか? 平気そうにしていた。

時間だと言われて,起こしてくれたのだと分かった。

それ以外のなにでもないのに,凄く恥ずかしくなって出口へ向かう。

でも,約束みたいな事をしたから,一応確認。


「明日も来れば……来て,良いんだよね?」



胸になにかつまったかのように,胸がきゅっとなって,尋ねた。

確認のつもりだったのに,何故か私も来たいみたいな言い方をしてしまった。

なにこれ……なにこれ……!

こんなの知らない。

すっごくドキドキして,胸が詰まる。

何なの……もう。

分かるのは,原因が悟くんであることだけ……
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