御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
耳元に黎の熱い吐息を感じ菫が顔を向けると、目の前にはこれまで見たことのない黎の獰猛な瞳があった。
 
菫のすべてを食べてしまいそうな荒々しい光が瞳に流れ、菫の身体の奥がじわり潤みを帯びる。

「泣いてもいいけど、やめられないからな」

身体を起こし、菫の顔中にキスを散らしながらつぶやく黎の言葉を聞きながら、菫は初めて知る歓びに身を沈め、黎と夜通し愛し合った。


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