気付いたら有名な婚約破棄のシーンだったので傍観者になってみようと思ったけれど、婚約破棄された悪役令嬢がいい娘すぎたのでちょっとだけ彼女の幸せを願ってみた
『あなたたち、何をしていらっしゃるの』
そこへ響くシエラの声。シエラはユカエルの置かれた立場を察したのか、彼女の教科書を丁寧に拾いあげ、抱える。そして、ジェシカに近づき。
『あなた、自分がしていることを恥ずかしいとは思わないのですか』
と言い、ジェシカが手にしている教科書に手を伸ばした。それはバサバサっと落ちる。
『あなたがしたことと同じことを、今、ここで、してあげましょうか』
そこで映像は消えた。
「これが、シエラ様がジェシカさんの教科書を投げ捨てたと言われている真実です」
ユカエルは透き通る声を発した。恥ずかしがっていてはシエラの濡れ衣は晴らせない。「他の映像もお見せしますか?」
もっとえぐい映像を見せればよかったかしら、とユカエルは思ったけれど、それはそれで自分が恥ずかしいので、実はこの映像が限界である。
「嘘よ、でたらめよ」やっと姿を現した小動物。「全部この魔女の作り話よ」
そこへ響くシエラの声。シエラはユカエルの置かれた立場を察したのか、彼女の教科書を丁寧に拾いあげ、抱える。そして、ジェシカに近づき。
『あなた、自分がしていることを恥ずかしいとは思わないのですか』
と言い、ジェシカが手にしている教科書に手を伸ばした。それはバサバサっと落ちる。
『あなたがしたことと同じことを、今、ここで、してあげましょうか』
そこで映像は消えた。
「これが、シエラ様がジェシカさんの教科書を投げ捨てたと言われている真実です」
ユカエルは透き通る声を発した。恥ずかしがっていてはシエラの濡れ衣は晴らせない。「他の映像もお見せしますか?」
もっとえぐい映像を見せればよかったかしら、とユカエルは思ったけれど、それはそれで自分が恥ずかしいので、実はこの映像が限界である。
「嘘よ、でたらめよ」やっと姿を現した小動物。「全部この魔女の作り話よ」