カリスマ美容師は閉ざされた心に愛をそそぐ

 「こんばんはーー」


 『あら、辻本さん!』

 「あの、月が体調が悪いと昼に聞いたので気になって!それで月は?」


 『息を切らすほど走って来てくれたの、月ちゃんは幸せ物ね!部屋で寝ているわ。声を掛けてくるから中で待っていて、ちょっと散らかっているけれど』


 『辻本さん、お茶も出さずにごめんなさいね、月ちゃんぐっすり寝ていたわ、夕食まだでしょう?良かったら食べていって』



 明るい声と明るい笑顔。


 ここは俺の心がホット不思議と落ち着く場所。


 だから、どんなに忙しくてもここに俺は来たくなる。


 月の顔を見ると、直ぐに会いたくなって、月の醸し出す柔らかい雰囲気が俺を癒し、引き付ける。


< 22 / 53 >

この作品をシェア

pagetop