人生諦めたオッサンとキラキラ女子大生エピソード1

〜翌日〜

この日の遅番は、コウジ、ナツミ、ユータ
の組合せだった
順調に閉店作業まで終わり、平和な一日のはずだった

「全部終わったな～さて帰りますか」
コウジがノビしながら言ったのを皮切りに
無言でナツミが近づいてくる
次の瞬間、乾いた音が2回した

「お先に」
ナツミはこう言うのが精一杯だった

「俺が何したんだよ～」
「コウジさん、本当に見覚えないですか？
」
「ユータまで何言うんだよ。なんにもしてないって」
ユータはため息をつくと自販機でコーヒーを買いに行った

「コーヒーは俺からのおごりです
コウジさんには呆れましたわ」
「なんだよ。気味悪いわ」
ユータは、ナツミとのやり取りを話した
コウジは呆然としていた

「…女心わかりましょうよ
じゃ俺も帰りますわ!
あっ、あとこれユカちゃんのライン
どうするかは任せます!」
ユータは静かに言うと、立ち去った