人生諦めたオッサンとキラキラ女子大生エピソード1
コウモトとコウジが消えてから、ユカにとっては時間が長く感じた

「ユカちゃん、この度はおめでとう!」
コウモトはユカを見つけると、偉業を褒めた
ユカは緊張のあまり、軽く会釈するしかできなかった

「ナツミちゃんがドルチェ来いって
なんかおごるって言ってたよ」
コウモトはわざと明るく言った

ユカは無言でドルチェに向かった
2人は、ユカの後ろ姿を寂しそうに見送った

〜ドルチェ店内〜
ナツミは、ユカが入ってくるのを見ると、無理矢理笑顔を作った

これから、ユカにとっては「死刑判決」に等しいことを言うんだから…

「お疲れ様!何飲む?」
「紅茶お願いしていいですか?」
紅茶が運ばれるまで、ナツミは世間話を振った

机に紅茶が置かれた

「ユカちゃん、この度はおめでとう!」
ナツミは無理矢理明るく言った
「ありがとうございます…本題はなんですか?」
ユカはつぶやくように言った
まるで運命を悟ってるかのように

ナツミは一呼吸置くと、ユカの両手を握った
「ユカちゃん、ちゃんと聞いてね
コウジさん、店長になるの
で、異動よ」

次の瞬間、ユカは気を失った
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