人生諦めたオッサンとキラキラ女子大生エピソード1
「そういう問題じゃないよ
コウジさん絶対あたしのこと忘れられるよ」
「なんでよ。忘れるわけないじゃん」

ナツミはスマホをとりだすと、電話し始めた
「みっくん?今からだけど2人いける?
…うん向かうね」
電話の相手はコウタ。漢字で書くと「光太」と書くため、みっくんと呼ばれてる

コウジの飲み仲間であり、ナツミの彼氏だ
コウタは、とあるレストランのオーナーシェフをしている
味も接客も評価は高い

「いらっしゃいませ!」
店内に入ると、品のあるシェフが迎える
彼こそがコウタだ

「紹介するね。職場のアルバイトのユカちゃん」
「シェフのヤスナガです」
コウタの本名は、ヤスナガコウタ
ユカは答える気力がない
「どうしたの?」
「あのね、実は…」
ナツミが耳打ちする

「ウソでしょ?やっとモテ期到来かよ」
コウタはケタケタと笑った
「お任せでいいよね?なにか苦手なものある?」
「大丈夫!残ったら食べるから」
「ナツミ食い過ぎ(笑)だから…いて!」
コウタがそこまで言うと、ナツミのツッコミが飛んだ
「ったく。一言余計だってんの」
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