人生諦めたオッサンとキラキラ女子大生エピソード1

コウジは店長として
ユカは新たに、シフトリーダーとなり
順調に仕事をこなしてきた
　
そして、ユカも高校卒業の日を迎えた

ユカには、本部社員のスカウトもあったが、ユカの強い希望もあり、そのままパート契約で店に留まることになった

卒業式を終えると、ユカは母親とともに、店に来た

バックヤードには、オカモト、ナツミ、トモコがいた
コウジは、自分の仕事をすませてから駆けつけることになってる
「皆様のおかげでこの子は高校卒業できました
なんと感謝していいのやら」
ユカの母が頭を下げた

「僕達は何もしてませんよ。ただお手伝いをしただけです」
オカモトが涙声で答える
「ユカちゃん、おめでとう!」
全員泣いていた

「遅れてスマン!」
やがてコウジが訪れた
「コウジさん…」
ユカはそう言うと、コウジに抱きついた
コウジはその手を振りほどいて、何故かトモコの方に行ってた。トモコを抱きしめていた
コウジは号泣してたので、区別がつかなかったんだろう

「俺さ、昨日アホみたいに泣いた…
そしたら、涙枯れて今日泣かないって思ったから…でも無理だった…
卒業おめでとう…だっせえわ俺…」
「ちょっと、相手ちゃうわ!」
「え？なんでともちゃん抱いてるの？」
「落ち着け!なんで間違える？」
トモコのその一言で笑いに包まれた