人生諦めたオッサンとキラキラ女子大生エピソード1
4月
桜の季節となっていた
コウジは、どうしてもユカを連れていきたい場所がある

神宮公園といって、桜の名所にも選ばれている

ユカの家は、花見どころじゃなかった
コウジの家も、桜の木が目の前にあるので、花見に連れて行ってもらったことがない

だから、どうしても花見デートに憧れる
コウジは、ユカを驚かせようと行き先を教えてなかった
「何回も聞くけど、どこ行くの?」
「日本」
コウジはこうはぐらかすのが精一杯だった
が、顔からは笑みが耐えない

普段なら、ハンドル握ると暴言吐きまくるのに、今日はそれがない
神宮公園につく前に、コウジは目隠しを出した
「これつけて」
「今日のコウジさん変だよ」
ユカは渋々、目隠しをつけた
もし、つけなかったら無理矢理つけていた

神宮公園に着いた
「ねえ着いたの?」
「ちょっと待ってて」
コウジは、助手席を開けるとシートベルトを外すとユカの両手を握った
「手を握るから、そのまま降りて」
車から降ろすと駐車場から、桜並木まで移動した

「さぁ目隠し外して下さい!」
ユカは、目隠しをはずした
視界には桜でいっぱいだった
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