皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
第五騎士隊、それはミレーヌの兄が隊長で、ミレーヌが騎士見習いとして派遣された隊。アムランとは、兄の口からわりと名前が出てくる隊員。顔は思い出せないけど、名前は知っている。
「ええ、名前くらいなら。って、え? まさか、その方と?」
「その、まさか」
「え? なんで?」
「ミレーヌのお兄様からの紹介だよ」と、ルネは笑う。
「あの」
と、そこでシャノンが口を挟んだ。
「あの、その、マーティン様は、婚約者様とかいらっしゃるのでしょうか」
「え? お兄様? 残念ながら、そう言った話は聞いていないのよね。なんでかしら?」
ミレーヌは腕を組んで、首を傾けた。あんなに優しい兄なのに、今までもそう言った話が湧いて出てこないのが不思議だった。しかも、年も年だけに。
「あの。私からこんなことを言っては、はしたないと言うか。とてもおこがましいと言うか。できたら、マーティン様にエスコートをしていただきたい、と思っているとか……」
「ええ、名前くらいなら。って、え? まさか、その方と?」
「その、まさか」
「え? なんで?」
「ミレーヌのお兄様からの紹介だよ」と、ルネは笑う。
「あの」
と、そこでシャノンが口を挟んだ。
「あの、その、マーティン様は、婚約者様とかいらっしゃるのでしょうか」
「え? お兄様? 残念ながら、そう言った話は聞いていないのよね。なんでかしら?」
ミレーヌは腕を組んで、首を傾けた。あんなに優しい兄なのに、今までもそう言った話が湧いて出てこないのが不思議だった。しかも、年も年だけに。
「あの。私からこんなことを言っては、はしたないと言うか。とてもおこがましいと言うか。できたら、マーティン様にエスコートをしていただきたい、と思っているとか……」