皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
第三騎士隊の隊員たちはテントで寝込んでいる。そこについているはずの魔導士の姿も見えない。何があったのだろう、と考えるのは正しい反応。
「はい」
第三副隊長がポツリポツリと言葉を放った。そして、それをざっくりと要約すると、とにかく魔物にやられた、ということ。
さらに、もう少し詳しく説明すると、動けるものは近くの町に避難し、ここに残っている者たちは動けない、もしくは動かすことができない者たち。そして、それを看病している動ける者たち。魔導士がいないのは、魔導士も魔物にやられてしまい、町に避難してしまったからだという。
一通り話を聞いたマーティンが口を開く。
「念のための確認だが、そこで寝ているのはエドガー隊長か?」
「はい」
マジか、あのエドガーがこの有様か。とマーティンは心の中で呟いた。それを口にしたら副隊長が恐縮するだろうと思ったから。
そして、その副隊長が無事なのは、きっと彼がかばったからなのだろう、とも思った。そういう男なのだ、エドガーという男は。
「はい」
第三副隊長がポツリポツリと言葉を放った。そして、それをざっくりと要約すると、とにかく魔物にやられた、ということ。
さらに、もう少し詳しく説明すると、動けるものは近くの町に避難し、ここに残っている者たちは動けない、もしくは動かすことができない者たち。そして、それを看病している動ける者たち。魔導士がいないのは、魔導士も魔物にやられてしまい、町に避難してしまったからだという。
一通り話を聞いたマーティンが口を開く。
「念のための確認だが、そこで寝ているのはエドガー隊長か?」
「はい」
マジか、あのエドガーがこの有様か。とマーティンは心の中で呟いた。それを口にしたら副隊長が恐縮するだろうと思ったから。
そして、その副隊長が無事なのは、きっと彼がかばったからなのだろう、とも思った。そういう男なのだ、エドガーという男は。