皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
4.おかしな兄妹
時間は現在に戻り、ここは国境の辺境。
マーティンは、今おかれている状況を隊員たちに簡単に説明した。まずはケガ人の治療を最優先。その後、魔物討伐、という流れ。やはりあの第三騎士隊がほぼ壊滅状態であることに驚きを隠せない第五の隊員たち。それでもマーティンが冷静に説明をしているからか、彼らも辛うじて冷静さを保てているようだ。
そうやって説明している中、一番後ろで「うんうん」と首を振りながら話を聞いているミレーヌと他騎士見習いが目に入った。
とりあえず、他のメンバーを各テントにあてがってから、マーティンは妹を呼び出した。
「ミレーヌ」
「はい、なんでしょう。マーティン隊長」
「いつものように呼んでくれないのか。兄さんは、寂しい」
「一応、任務中ですから。お兄様も公私混同なさらないようにお願いします」
マーティンは、今おかれている状況を隊員たちに簡単に説明した。まずはケガ人の治療を最優先。その後、魔物討伐、という流れ。やはりあの第三騎士隊がほぼ壊滅状態であることに驚きを隠せない第五の隊員たち。それでもマーティンが冷静に説明をしているからか、彼らも辛うじて冷静さを保てているようだ。
そうやって説明している中、一番後ろで「うんうん」と首を振りながら話を聞いているミレーヌと他騎士見習いが目に入った。
とりあえず、他のメンバーを各テントにあてがってから、マーティンは妹を呼び出した。
「ミレーヌ」
「はい、なんでしょう。マーティン隊長」
「いつものように呼んでくれないのか。兄さんは、寂しい」
「一応、任務中ですから。お兄様も公私混同なさらないようにお願いします」