皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
少し歩くと、髪飾りを売っている露店があった。そこでミレーヌが立ち止まる。
「髪飾りが欲しいのか?」
エドガーは問う。
「いえ、はい、あの。訓練のときに髪を縛る紐が欲しいなと思いまして」
ミレーヌが答える。
「では、私からそれを贈らせてほしい」
――ミレーヌ、断ってはダメよ
今まで静かだった天の声。
「ありがとうございます」自然とミレーヌの口からその言葉が出た。
エドガーと二人で髪を縛るための組紐を選ぶ。訓練用なので、シンプルなものが良いだろう。赤八割と黒二割の飾り気の無い組紐を選んだ。
「髪飾りが欲しいのか?」
エドガーは問う。
「いえ、はい、あの。訓練のときに髪を縛る紐が欲しいなと思いまして」
ミレーヌが答える。
「では、私からそれを贈らせてほしい」
――ミレーヌ、断ってはダメよ
今まで静かだった天の声。
「ありがとうございます」自然とミレーヌの口からその言葉が出た。
エドガーと二人で髪を縛るための組紐を選ぶ。訓練用なので、シンプルなものが良いだろう。赤八割と黒二割の飾り気の無い組紐を選んだ。